シャンパーニュだけでなく、受講生の方が1ヶ月ほど前にイタリアから持ち帰ってきたアルタランガを加えて大変興味深い比較検討となりました。
まずは、PN100%のアルタランガとシャンパーニュ2種の違いを利き分ける試みですが、なかなか難しい。
(1)アルタランガ DOCG (Solo Noir) 2020
生産者:イタリア・ピエモンテ州 レーヴァ・ワイナリー
ぶどう品種:PN100%
瓶内熟成は約33ヶ月
残糖:2.1g
生産本数:5,300本
(2)ドラピエ ブリュット・ナチュール NV
生産者:ドラピエ(NM)
ぶどう品種:PN100%
リザーブワインは10%
瓶内熟成は36ヶ月以上、ノン・フィルター
ドザージュ:0g/L
(3)コエッソン ラルジリエ・ブラン・ド・ノワール ヴァンダンジュ2018
生産者:コエッソン(RM)
ぶどう品種:PN100%
リザーブワインは不使用
MLF後、澱とともに瓶内での熟成30ヶ月
ドザージュ:7g/L
生産本数:10,000本

アルタランガ DOCG (Solo Noir) 2020は、淡いゴールドで、フルーティな香りに、酸を感じる爽やかな味わいで、なかなかの好印象
ドラピエ ブリュット・ナチュール NVは、濃いめのゴールドで、独特の香り、先達による表現では、モカ、ビスケット、ハチミツ、ネクタリンと沢山出てきます。味わいも複雑で、ミネラルや酸ややまみもあり、好印象。
コエッソン ラルジリエ・ブラン・ド・ノワール ヴァンダンジュ2018は、上記2者の中間の色合いで、白い花の香りに、酸やうまみもある心地よい味わい。これは結構なお気に入りでした。

(7/31追記:第4週で供出された、アルタランガのボトルを青木先生から受け取ったので、表と裏の画を2枚追加しておきます。こちらも評判良しとのことでした。)




次の2種は、PNとムニエの両方を使ったシャンパーニュと、最後は、ムニエ100%のシャンパーニュ。
(4)パイパー・エドシック エッセンシャル ブラン・ド・ノワール NV
生産者:パイパー・エドシック(NM)
ぶどう品種:PN80%、ムニエ20%
ドザージュ:5g/L
デゴルジュマン:2023年3月
(5)トリボー ブリュネ・ヴァレー ブラン・ド・ノワール ブリュット・ナチュール NV
生産者:トリボー・シュロッサー(NM)
ブドウ品種:ムニエ、PN各50%/ブドウ畑は自社が保有するロムリー、ダムリー
瓶内熟成は30ヶ月
ドザージュ:0g/L
(6)クリストフ・ミニョン ADN・ド・ムニエ エクストラ・ブリュット NV
生産者:クリストフ・ミニョン(現状RM/裏ラベルはNM)
収穫年は2018年&2019年
ぶどう品種:ムニエ100%
ドザージュ:2~4g/L
デゴルジュマン:2023年3月16日



パイパー・エドシック エッセンシャル ブラン・ド・ノワール NVは、淡いゴールドで、フルーティな香りに、さわやかな酸を感じる味わい、なかなかの好印象。
トリボー ブリュネ・ヴァレー ブラン・ド・ノワール ブリュット・ナチュール NVは、淡いゴールドで、少し熟成感のある香りに、うまみのあるバランスの良い味わいで、これも結構なお気に入り。
クリストフ・ミニョン ADN・ド・ムニエ エクストラ・ブリュット NVは、上記2者よりは少し濃いゴールドで、ジンジャーの香りに、うまみが広がるバランスの良い上品な味わいで、これもかなりのお気に入りでした。

青木先生の金沢土産、「生姜サブレ」ともビッタリの相性で、味わいが増します。
今回は、アルタランガもあり、シャンパーニュも、普段、なかなか出会ない良質の生産者を知る貴重な講座となりました。
(以下、窓際にて、記録撮影)







この記事へのコメント
hako
初のアルタランガは、とても印象が良かったです。
また、シャンパーニュは、それぞれの個性を出しながら、どれも、しっかりとした味わいで流石と感心するものばかり。
いつも素晴らしい企画ですが、次回以降も、さらに期待が膨らみます。
fumiko
近年、注目されているイタリアの泡ものが講座に初登場。
アルタランガ初体験の講座生には、新たな刺激だったのでは・・・
泡の世界の動きを身近に感じていただければホント嬉しいです。
7月&8月は、素晴らしいアイテムを選択済なので、
体調を万全にしてご参加くださいませ。
日頃の感謝を込めて!