去る4月12日(土曜日)の夜、単発講座第2回は、「シャンパーニュに拮抗するスパークリングワイン”シュラムスバーグ”」との副題にて行われ、ヴィンテージのシャンパーニュとの比較や、これも2度目のとなる「笹島ゆりデリ」(今回のテーマは、picnic in NAPA)とのマリアージュもあり、いつもながら、ここでしか出来ない体験を得ることが出来ました。
青木先生による詳細な解説は、こちらです。
WINE TO STYLEによるシュラムスバーグの年表へのリンクもありますので参照してください。
(USAの歴史に残る数々のエピソードが載っていて、これは必見です。)
下記アイテムの(1)~(4)を、左から並べたこころ。
比較対象となったシャンパーニュも、大変貴重な1998年のヴィンテージと、大変豪華なライナップとなりました。
最初の2本は、ブラン・ド・ブランとロゼから。
(1)2021 シュラムスバーグ ブラン・ド・ブラン ノース・コースト
ぶどう品種:シャルドネ100%
66%ソノマ、31%ナパ、2%メンドシーノ、1%マリン
収穫日:8月11日~9月29日
ドザージュ:9g/L
(2)2018 シュラムスバーグ ブリョット・ロゼ
ぶどう品種:ピノ・ノワール62%、シャルドネ38%
60%ソノマ、16%ナパ、17%メンドシーノ、7%マリン
収穫日:8月21日~10月22日
ドザージュ:10g/L
カリフォルニア州マリン郡の名前が出てきて、F.L.ライトの有名な郡庁舎を思い出して懐かしい気がします。
次の地図にはメンドシーノカウンティーは載っていませんが、ソノマのさらに北側で、そこまでは行ったことが有りません。
(1)2021 シュラムスバーグ ブラン・ド・ブラン ノース・コーストは、麦わら色のゴールドで、柑橘系のやさしい香りに、きれいな酸を感じる、ドライですが、やさしい味わいで、エレガントでお気に入りでした。
(2)2018 シュラムスバーグ ブリョット・ロゼは、きれいなピンク色で、グレープフルーツのような香りに、酸も柔らかく、果実味も感じる大変口当たりが良い、優しい味わいで、なかなかのお気に入り。
次の2種は、シュラムスバーグの2004年ヴィンテージと、アルフレッド・グラシアンの1998年ヴィンテージという豪華で貴重な比較でした。
(3)2004 ジェイ・シュラム レイト・ディスゴージュド ノース・コースト/生産量120ケース
ぶどう品種:シャルドネ85%、ピノ・ノワール15%
47%ナパ、43%ソノマ、6%メンドシーノ、4%マリン
収穫日:2004年8月13日~9月11日
瓶詰日:2005年5月16日、17日
デゴルジュマン:2022年9月29日、30日
ドザージュ:8g/L
(4)シャンパーニュ アルフレッド・グラシアン ブリュット コレクション メモリー1998
ぶどう品種:シャルドネ60%、ピノ・ノワール20%、ムニエ20%
デゴルジュマン:2015年2月
ドザージュ:6g/L
(3)2004 ジェイ・シュラム レイト・ディスゴージュド ノース・コーストは、美しいゴールドで、泡も細かく、熟成感のある複雑な香りで、味わいも、うまみもある豊かさと複雑もあり、余韻も長く、一番のお気に入りでした。
(4)シャンパーニュ アルフレッド・グラシアン ブリュット コレクション メモリー1998は、濃いめのゴールドで、やはり熟成を感じる香りに、酸とうまみがを感じる上品な味わいで、こちらも相当なお気に入りとなりました。
(提供:青木先生)アルフレッド・グラシアン ブリュット コレクション メモリー1998が注がれたグラス群の眺め
一通り上記4種のチェックを終えた後は、次のような見事に調製されたデリとのマリアージュのチェック。
特に印象に残ったのは、最初の「ローストチキンのテリヤキ山椒ソースのサンドウィッチ」の山椒による効果で、それぞれの味わいが変化して、特に(3)は味わいが強調される印象、(4)は、まろやかな味わいになり、相性の良さに驚かされました。
次のシュリンプグリーンカレーサンドウィッチは、特に(4)との相性が良く感じました。
また3番目の干し柿とマスカルポーネのサンドウィッチは、ロゼとマッチする印象。
4番目のMelanzane marinateなすのマリネ(イタリアの香り)と最後のクミントマトフェタのピンチョス(ギリシャの香り)は、どれとも相性が良く、これは、貴重な発見でした。
(以下、貴重な2本を記録:画像をクリックすると拡大して、詳細情報が読み取れます。)